還暦過ぎても白メガネ

いい歳ぶっこいてチャラいメガネを愛用する勘違い爺。

第2回:盛岡でアレクサンダー・マックイーン

2003年10月11日(土)、所用で岩手・盛岡を訪れた。

「大通り」という名の賑やかなアーケード商店街を歩いていて、
最も駅に近い角地にあるメガネ店のショーウィンドーの前で足が止まった。

オレの目を釘付けにしたのはそこに飾られていた1点のメガネ。
色はその当時かけていたのと同じようなクリアに近い乳白色だが、
なんといっても細身なフォルムがシャープでかっこいい。
アラレちゃん風ウェリントンとは大違いだ。

早速店に入って試着させていただくとドンピシャリ。
同行者のみならず店員さんもここぞとばかりに褒めちぎる。

「このアレキサンダー・マックイーンがここまでお似合いになる方は初めてです」

なんだか他でも聞いたことのあるようなセリフだが、
そうまで言われては仕方ない。
ここで会ったが百年目、安くはないが購入を即決、
2階の検眼室で視力を図り、レンズも決めて注文完了。
店の名前は忘れもしない「盛岡レンズセンター」(現:メガネクラブ)。

このアレキサンダー・マックイーンはその後しばらく過酷な使用に耐え、
2007年に彗星の如く現れた後継メガネにメインの座を譲った後も、
室内着ならぬ室内メガネとして長きにわたって活躍してくれた。

温泉旅行へ行ったときなど入浴時にかけていたこともあり、
最後の方になるとレンズのコーティングがボロボロに剥げてしまった。

結局かけたまま寝落ちして寝返りを打った際に背中で踏み潰したらしく、
見るも無残な姿で別れを告げた、お疲れさまでした。

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■2005年3月(45歳) 人生最多体重のころ、テンプル(サイド)が横っ面に食い込む哀しさよ。
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